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「天才の思考に触れることはできる」IQテストとシンプル様

2017年9月18日

A「なんだよあのテスト、あんな意味不明な図形わかるかよ」

B「そもそもあんのもので何がわかるんだよ?」

A「せめて面接にはいきたいよな」

声の主に視線を移すと、これぞ就活生です!といったリクルートスーツを着た2人の男性が笑いながら話していた。

わかるわかる!

あんなIQテストでいったい人の何がわかるっていうのだろう?


 

「青山君、今日は暑いね。アイスコーヒーでも飲みに行かないか?」シンプル様は言った。

「そうですね!」

「天才 天才 天才、天才と呼ばれるIQの高い人々!彼らの頭の中なぞ、青山君、君にはとうてい理解できないよ!」

「もっとも、少しだけ覗いてみることはできるがね」

???

「それじゃあ少しの間、君の持つ常識を捨てたまえ!」

「天才 天才 天才、彼らは非常に高い抽象化能力を持っている。抽象化能力というのは、物事の本質(法則)を見抜く力のことだよ。IQテストを思い出してみたまえ!法則を掴む能力がないとあの問題は解けないよ」

「抽象化能力を使うと、ある物事での出来事をまた別のある物事に応用することができるのだ。素晴らしい力さ」

「しかし、本質というのは往々にして見えにくい。なぜならそれはあまりにも多くの葉に覆われているからだ。多くの人々は見ようとすらしないか、その途中で見失ってしまう。青山君、君が日常で見ているたくさんの物事は、所詮は穴子に過ぎないのだよ!」

???

「ごめんよ青山君!あまりに突飛すぎたかな?」

「青山君、君の好きな寿司に例えてみたのだよ。マグロ、サーモン、イカ、さば、ぶり、君が日常で見ている物事はその一つ一つに過ぎないのだよ。ところが、マグロ寿司→寿司→食べ物→、こんなふうに右へ右へと進んでいけば、少しずつ多くの物事が当てはまるようになってくるだろう?そしてこれはまた、具体に戻すことができる。食べ物→カレー→バターチキンカレー、あぁ、バターの香りが素敵じゃないか!!お腹が空いてきた!」

「保険の営業テックニック(ドア・イン・ザ・フェイス)→営業→・・・→コミュニケーション」

「コミュニケーション→恋愛テクニック(ドア・イン・ザ・フェイス)→〇〇ちゃんをデートに誘う際に応用(旅行の誘いを断られてからのカフェへの誘い)」

「本質というものは、非常にわかりやすく、またわかりにくくもある。細分化された事柄にしか目を向けない人々には理解できない世界なのだよ!天才が変人だと思われるのは、そもそも彼らが君と同じ世界を見ていないからだよ。人々は往々にして、自らの理解の及ばないものを忌み嫌う。青山君、君は天才にはなれない!けれどもその思考の一端に触れることは確かにできる」

 

「青山君、君にいつも言っていることがあるだろう?目に見えないものを大事にしなさいと」

「これが私の秘訣だよ」

シンプル様はアイスカフェラテを飲んで、

静かに息を吐いた。