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『ロングラブレター~漂流教室~』は不朽の名作。ラストについて今思うこと。

2018年4月6日

2002年にフジテレビで放送されていた『ロングラブレター~漂流教室~』を知っていますか?

どうも青山です。

相変わらず暇すぎて、観たかったけど観れていなかった映画のDVDをレンタルしていたりします。そして久々に『ロングラブレター~漂流教室~』を観ました。ちなみに『ロングラブレター』はDVD化されてません。

『ロングラブレター~漂流教室』

フジテレビ

原作 楳図かずお『漂流教室』

主演 常盤貴子&窪塚洋介

主なキャスト

大友唯(山下智久)常に気だるい雰囲気を出している。イケメンで女生徒に人気。

高松翔(山田孝之)正義感が強いいい奴。

我猛 翠(鈴木えみ)IQ230の天才少女

舞岡あずさ(香里奈)美人で女王様キャラ。

三崎重雄(大杉蓮)三崎結花(常盤貴子)の父親。

藤沢隆太(妻夫木聡)三崎結花(常盤貴子)の元教え子。学校を退学して寿司屋で働いている。

一ノ瀬かおる(水川あさみ)高松(山田孝之)の恋人。

 

御覧の通り豪華キャストです。山下智久さんのイケメン具合が半端ないことになっています。大友唯はキャラ設定もかっこいいので、かなりおいしい役です。個人的には山田孝之さん演じる正義感が強くて純粋な高松が好きです。

~簡単なあらすじ~

「今を生きろ」。

ある瞬間にたまたま学校にいた人たちが、学校ごと未来に飛ばされてしまうという物語。舞台は2002年の日本、神奈川県本倉高校。学校は長期休みに入っており、Xデーに学校を訪れていたのは、23人(たぶん)。それぞれ補習だったり、その補習を行う先生だったり、部活動のためだったり、何らかの予定があって学校に集まっていた。

そして大きな地震が起こり、地震がおさまった後に学校の外を見ると、学校の外にそれまであったはずの建物やいたはずの人は全て消えてなくなり、あたり一面が砂化してしまったのである。はじめは誰もが状況を飲み込めず、混乱していたが、次第に一人また一人と、そこで暮らしていかなければならないことに気付いていく。生きる手段は、貯蔵してあった少ない食料と、雨水や湧き出た水、種から植えた植物。極限状態で狂ってしまう人、治療ができず亡くなってしまう人たちがいる中、それでも今を生きていくという選択をした人間たちの物語。

 

【感想 ※ネタバレ含む】

これだけ絶望的な状況に追い込まれる設定のドラマはそうそうないですというくらい絶望的です。貯蔵庫にあった少ない食料も盗まれたり自分本位な人たちに食べられたりしてすぐに尽きて。最後の食糧であるクラッカーを、「いざという時に食べてください」と一人一人に配るのですが、観ていて泣けてきます。地下水が湧き出たと思ったら、過去の人間(タイムスリップする前の世界)たちが、学校の跡地(タイムスリップ前の世界では、学校があった場所は大きな穴になっていて、消えた人たちは死んだことになっている)に、有害物質などを捨てたせいで、飲めない水になっています。そのような極限状態なので当然死んでしまう人たちもいて、池垣(松本伸夫)という笑顔が素敵な男生徒がいるのですが、彼が亡くなってしまうシーンは、子どもの頃から再放送含め何度も観てる本作ですが、何度観ても悲しいシーンです。

【ラストシーンに思うこと※過去に観たことある人向け。】

ドラマや映画のラストシーンで賛否両論が沸き起こるのは仕方ないことですが、やはり本作でも、どこか腑に落ちないラストシーンで終わっています。

未来にタイムスリップした人たちは、過去に戻る方法を模索しているのですが、その中で、【大きな衝撃が起こった時に、ある装置を使えば(IQ230の天才少女我猛翠が作った)過去に戻れるのではないか】とう仮説のもと、装置を過去に飛ばすことを決めます。しかし、成功する確率は0に等しく、人間が入れるような大きな装置ではないため、彼らはその装置の中に手紙を入れることに決めます。その手紙は未来の惨状を伝えるものであったり、会いたい人へのメッセージだったりします。そして、火山の噴火の衝撃に合わせて、装置を飛ばし、装置は時空空間の中を過去に向かって進んでいきます。しかし、途中で燃え尽きてしまい手紙は散り散りになってしまいます。

そこで場面は2002年のある時に移ります。そのある時というのは、浅見先生(窪塚洋介)がベンチに座っているシーンなのですが、このシーンは第一話(タイムスリップする前)にもあったシーンで、第一話では、本屋で三崎結花(常盤貴子)に出会ってカフェで語り合い、連絡先を聞けたことに対して、ベンチに座りながら幸せを感じていたが、隣に座ってきた人にバックを盗まれて(携帯を盗まれて)、連絡先がわからなくなってしまい会えなくなってしまったというシーンでした。また会えるからいいやと思ってすぐに連絡しなかった。この出来事の教訓として浅見先生(窪塚洋介)は、「今を生きろ」というメッセージを得ました。

そしてラストシーンでもう一度この場面に戻ります。ベンチに座る浅見先生(窪塚洋介)の上から、散り散りになった紙が降ってきます(未来から送られた手紙)。3切れくらい降ってきて、切れ切れなので文章にはなっていないのですが、それを見た浅見先生(窪塚洋介)は、すぐに三崎結花(常盤貴子)に連絡し、「今から会えないか?」と聞きます。それに対して三崎結花(常盤貴子)もOKし、2人は会うことになり、携帯で話していたことによって、バックを盗もうとしていた人は隣に座って来ずに、盗まれずに済みました。手紙を過去に送ったことで、未来が変わったのです。その後ラストシーンで、再び未来に移った時には、人の姿は確認できませんでしたが、学校の外は辺り一面砂だったのですが、辺り一面緑になっていました。

このドラマを観た当時は、手紙を送ってそれを浅見先生が手にしたことで、未来が変わったのだという解釈をしていたのですが、それは違うなと今回は思いました。過去が変わったために今が変わったというのはありがちな設定ですが、よく考えたら未来は変わっていません。過去を変えることで未来が本当に絶望的な状況を避けることができたのなら、学校の外には何かしらの建物などがあるはずです。しかしやはり見た限りでは緑が一面に広がっているだけです。であれば本来の未来の通り、核戦争などが起こり人間は滅びたというのが解釈としては正しいはずです。

過去に手紙を送ったことでタイムスリップ後に変わる何かがあったとしたら、私の考えでは三崎結花(常盤貴子)が未来にタイムスリップしなくなるということくらいかと思います。学校が未来にタイムスリップすることの原因は明かされてませんので、それを避ける方法はないと仮定すれば、手紙の切れ端が届いたという変化があったとしても、補習などが決定している生徒たちはタイムスリップを避けることはできません。しかし、三崎結花(常盤貴子)は、思いを伝えられていない段階の浅見(窪塚洋介)に引き止められた結果タイムスリップすることになったので、過去が変わった未来ではタイムスリップを避けることができている可能性もあるわけです。

未来からの手紙の切れ端を受け取ったことで、浅見先生が世界の未来を変えるというのは無理があります。手紙の送り手は、手紙を受け取った誰かによって未来が変わることを少なからず期待していたかもしれませんが、浅見先生の未来が変わったのは、なんとなくの直感で、自分が今電話をしようと決めた結果です。つまり【今を生きる】という選択をしたということです。それは2xxx年の浅見先生の今ではなく、2002年の浅見先生の今なのです。あのシーンは、何かを変えれば別の結果があるということの示唆であって、本編のストーリーとは関係ないと思います。もはや意味わからないですよね。私もわかりません。

私が思うラストシーン(辺り一面が緑)の意味は、過去が変わった結果ではなく、未来にタイムスリップした人たちが【今を生きる】という選択をした結果の、未来の姿なんだと思います。つまり過去が変わったことによって草木が生えて来たのではなく、絶望的な状況から【今を生きる】ことによって溢れさせた草木、数年後の未来(1年後とか10年後とか)のワンシーンだと思うのです。

それにしても『GTO』といい「池袋ウエストゲートパーク』といい、窪塚洋介の名演をテレビで見れる日は来ないものだろうか。

映画

Posted by 青山ゆう