オススメ記事

マツコ・デラックスはつまらない素人を面白くする天才

マツコ・デラックスさん好きですか?

好感度ランキングも高いことから、けっこう好きな人もいるんですかね。

ちなみに私は好きです。

こんにちは青山です。

私はマツコ・デラックスさんは、つまらない素人を面白くする天才だと認識しています。

つまらない素人というのは、言い方が悪いですけど、テレビに出る素人は基本つまらないじゃないですか?悪口ではなく、テレビ慣れしていないので、どういう言動が視聴者を引き付けるのかわかっていないし、空気も読めないです。でも、マツコさんと絡むと、途端に、つまらない、単にうるさいとか、見た目がちょっと気持ち悪いだけの素人が、視聴者にウケるキャラクターになります。

土曜23時~23時30分放送の「マツコ会議」面白いです。あんまり見てないですけど(笑)

ロケ先の出演者は素人、スタジオにいるのもスタッフばかりで、マツコさん頼りみたいな、低予算の番組ですが、一度見ると、続きが気になって見てしまいます。なんてコスパの良い番組なんだって思います。マツコさんのギャラがバカ高いのかもしれませんが。

 

その番組では、番組スタッフが、ちょっと気になる場所(ナイトプールとか)に行って、面白そうな素人を見つけて、スタジオのマツコさんと絡むという番組ですが、ほんとそんなシンプルなただのコミュニケーションが非常に面白いです。

 

そこで、私は、一見すると好き勝手言っているだけのマツコ・デラックスさんが、なぜ素人を面白く仕立て上げられるのかを知りたくなり、なぜか『うさぎとマツコの往復書簡』という本を読んでみました。

 

なぜか。

 

 

『パスカルとフェルマーの往復書簡』を彷彿とさせるタイトルですね(笑)

 

この本で私が気になったのは次の一節です。

 

アンタとアタシが知り合った頃よね。ゲイ雑誌の編集に落ち着いても、どこかゲイシーンの中で所在のなさを感じていたアタシは、己の自意識でどうやっておまんまを喰ってくのか、暗中模索しながらも、これといった進展もなくダラダラと過ごしてたわ。

それがアンタも知っての通り、逃げるように帰った実家から母親に追い出され、ボロアパート暮らしのくせして、借金までして女装している頃よ。上の階から女の喘ぎ声が聞こえてきた時、心の叫びというか何というか、無意識の内、口に出してこう叫んでいたわ。

「チンポもいらない、ゲイとしての幸せなんていらないから、だから神様、アタシにたらふく飯を喰わせて、日の目を見させて!」

『うさぎとマツコの往復書簡』中村うさぎ マツコ・デラックス 毎日新聞社 2010年 P140より引用

 

壮絶ですね。ちょっと言葉はあれですけどあえて引用しました。

 

マツコさんのキャラや見た目からして、ごく普通の人生を歩んできてはいないことは想像に難くないですが、マツコさんのあの言葉の深さは、きっと過去の悔しさや悲しさからくるものなのでしょう。這い上がってきたからこそのあの空気を察した立ち回りなのでしょう。

順風満帆な芸能人が同じように素人と絡んだとしたら、きっとうまくいかないでしょうし、中には素人相手に怒る人もいるかもしれませんが、マツコさんが、素人の面白さを引き出せるのは、かつて苦しくてどうしようもなかったけれど、それでもそのとき、自分の中に可能性(人を笑わせることができる)があると信じていた過去があるからではないでしょうか?だから素人は引き出せば面白いと知っているのではないでしょうか?実際にお笑い的な立ち位置で成り上がってきましたし。あと器が非常に大きいということもあるでしょう。

 

一度底辺まで落ちて、世の中の汚い部分に絶望しているので、例えば、人気絶頂で大金持ちになった今も、名だたる芸能人の中でも、綺麗な女優や、イケメン俳優を前にしても、目の前の世界を俯瞰して見ることができているのではないかと思います。だからいつでも冷静なのではと私は思っています。