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個人商店がつぶれても正直全く同情できない シャッター商店街の罪

なぜ個人経営の飲食店や商店はつぶれるのか?私なりの考察です。

個人商店はかわいそう?

かつてアメリカには「ウォルマートがやってくる」という言葉があった。

ウォルマートというのは、アメリカ発祥の世界最大規模のスーパーマーケットのことである。創設者は小売業の王様サム・ウォルトン。「エブリデイ・ロープライス」をコンセプトに世界一の小売店になった企業である。

ちなみにウォルトン家の子どもたちは、フォーブズの金持ちランキングにランクインしている、生まれながらの金持ちだ。

 

まだ今日のような大型スーパーマーケットが珍しかった時代には、個人店にとってウォルマートの出現は脅威だった。ウォルマートはその価格や利便性から、抜群の集客力を誇り、近隣の顧客を根こそぎ持って行った。

 

日本でもまた、資本力のある大型店舗が近隣の個人店に大きな影響を与えるという話をよく聞く。そういう話はたいてい個人店の嘆きとして取り上げられる。

たとえばAmazonや楽天の話もよく聞く。

「みんながAmazonで本を買うようになったから書店がつぶれる」

 

こういった話を聞く時、私たちはどうしてよいかわからなくなる。

個人店に同情する気持ちがないわけではないが、明らかに私たちにとってAmazonや楽天や西友は価値のあるお店だからだ。

 

だから心情的には「かわいそう」と思ったとしても、「じゃあこれからは個人店で買い物をしよう」とは言えないだろう。

個人店はつぶれるべくしてつぶれている

たぶん高校生くらいの頃の私だったら、「大企業のせいでうちが打撃を受けている」という個人店の店主の話を聞いたら、「それは大変ですね」と、同情したのだろうと思う。

 

でも今は、これっぽっちも同情できない。

 

なぜなら個人店はつぶれるべくしてつぶれているからである。

 

私はかつて仕事の関係上、個人店の経営者から話を聞く機会があった。

 

私にはかねてより疑問に思っていたことがあった。

それはなぜ、お客は1極集中しているのか?ということだった。

つまり同じ通りに同じような店を出しているのにも関わらず、お客が列をなしているお店と店主が1人ポツンと座っているお店が存在するのはなぜなのか?ということだった。

流行っているお店と誰もお客の来ないお店の違い

幾人かの店主の話を聞いて、そして気付いたのが、お客さんのいない店の店主の多くが、【集客】についてのビジネス感覚が致命的にないということだった。

 

本当にビックリするくらいなかった。彼らはただ、座ってさえいればお客さんが来てくれると信じ込んでいた。

 

たとえば飲食店は、どんなにおいしい料理を提供していてもそれを食べてもらえなければ何の意味もない。だけど個人の飲食店経営者の多くは、「おいしい料理を提供すること」と「お客さんにお店に来てもらうこと」とが、別々の仕事であることを理解していない。

彼らが見ているのは顧客ではなく彼ら自身のことだった。私は彼らと話してそう強く感じた。

会社員の頃は自営業者はすごいと思っていた

会社員の頃は、自分が雇われて働くことしかできなかったから、自分の店を持ってやりくりしている人たちはみんなすごい人たちなのだと思っていた。

すごい人たちだと思っていたし、起業や経営、マーケティングの知識が多少なりともあると思っていた。

 

ところがそれは大間違いだった。

少なくとも私が知っている自営業者は皆、起業感覚が皆無だ。数字にも弱い。

金持ちになるどころか、普通の生活を送るのもやっとに思えた。

 

ちなみに、会社員は自分で店をやりくりしている人たちのことを「すごい」と感じたりするだろうけど、自営業者もまた、時間通りに出社し組織の中でうまくやっていける会社員のことを「すごい」と思っている。自営業者って、悪く言えば社会不適合者だと私は思っている。

顧客は価値に正直

顧客は「かわいそう」という理由では商品を買ってはくれない。

Amazonの創業者ジェフ・ベゾスは、今や世界一の金持ちだ。

 

私がこれまでにAmazonで使ったお金は数え切れないし、私も周りの人も皆Amazonをよく利用している。あなたもきっとそうだろう。

そして私やあなたと同じように、世界中がAmazonの利便性を知っている。

 

その結果ジェフ・ベゾスは世界一の金持ちになった。

 

顧客は「かわいそうだから」という理由で、Amazonで買い物をしたわけじゃない。

皆が自ら積極的にAmazonで買い物をしている。それは皆が、Amazonには価値があると考えているからだ。

 

私の地元の書店は本の品揃えが悪い。

そしてなんか理由はわからないけど、表紙に傷がついていたりする。以前その書店で買ったフィル・ナイトの『SHOE DOG』は、表紙が黒いから傷が目立った。その書店の割引券を貰っていたので、仕方なくそこで買った。

 

でもハッキリ言って、クーポンでもなければそこで買う理由が1つも見つからない。

誰だってAmazonで買ったほうがいい。

 

近所の市場だってそうだ。

価格も鮮度も種類も、西友のほうが上だ。

 

顧客は正直だ。明かりに群がる昆虫のように価値のある場所に集まる。

 

私は価値のあるビジネスが生き残り、価値を提供できないビジネスがつぶれる資本主義の考え方は正しいと考えている。

 

では今日はこのへんで。

『なぜ個人経営の飲食店や商店はつぶれるのか?』というお話でした。

お読みいただきありがとうございました。