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二コラ・テスラは天才発明家、エジソンは天才マーケター

日本では努力の人として人気のある発明王エジソン。それに対してあまり知られていない二コラ・テスラ。

こんばんは青山です。

 

エジソンに関しては、エジソンの名言だけが独り歩きしていて、子どもの頃から何かと努力の大切さを説く場面で引用されてきたので、何をやった人かはともかく親しみのある存在でした(笑)

あなたもそうではないですか?

 

それに対して二コラ・テスラの方はと言えば、子どもの頃は全く聞いた覚えがありません。

手品にハマてっていた時に見た、クリストファー・ノーラン監督作品の『プレステージ』を見たのが、二コラ・テスラという名前を初めて聞いたキッカケでした。

この『プレステージ』という映画は、クリスチャン・ベール演じるアルフレッド・ボーデンとヒュー・ジャックマン演じるロバート・アンジャーという2人のマジシャンの戦い(どちらがよりお客を喜ばせる偉大な手品を生み出せるか)をメインにしたストーリーですが、この映画の中で2人のマジシャンは【瞬間移動】という手品に挑むのですが、その瞬間移動の手品のトリックのカギを握る人物として変わり者の発明家二コラ・テスラが登場します。

たまにバラエティ番組の罰ゲームなどで見ることのある【テスラコイル】(電気がビリビリとうねって視覚的にインパクトのある装置)がそのカギを握っています。面白いのでいつか見てみてください。

 

なぜ急にエジソンと二コラ・テスラの話を書いているのかというと、『怪人エジソン』という本と『知られざる天才 二コラ・テスラ」という本を読んだからです。

 

エジソンとテスラが一時期は共に働いていたにもかかわらず、エジソンがテスラに対する約束を守らず(課題を達成したら大金を払うと約束し、テスラが達成したがエジソンは「冗談だった」と言って約束を守らなかった)2人は分かり合えなかったという話を聞いたことがあったので、実際はどうだったのか?と気になって、両者の本を読みました。

 

エジソンと言えば、努力の天才・発明王として日本では知られていますが、実際には間違った解釈が都合よく広まっているだけで、かの有名な名言も本来の意図から離れてしまっているようです。

ただ名言の本来の意図はともかく、エジソンが寝る間も惜しんで働いたのは真実なようです。

偉人の本を読んでいておもしろいのが、その交友関係の豪華さです。エジソンは自動車王フォードと交流があったそうで、友人としてフォード(大衆向け自動車開発)の背中を押したそうです。

80:20という法則というものがありますが(例えば全体の売り上げの80%は20%の顧客から生まれるといった法則)、この世の中を変える人たちも、およそ2割の人たちなのではないかと思いました。

 

エジソン自身も言っていることですが、彼は働きすぎというくらいに働いており、一般的な人の何倍もの時間働き、いくつもの特許を生み出しています。まさに、1人で何百万人分もの成果をあげていたのです。

ちなみにエジソンは耳が聞こえなくなってからは本を読み漁ったそうで、大量の本を読んだそうですが、寝る間も惜しんで働いて、さらに情報収集も欠かさないという時間管理術は気になるところです(笑)

 

エジソンに関しては、発明家としての業績はもちろんですが、有名になったのは彼のマーケターとしての腕からであると考えられます。

 

本にも書いてあることですが、エジソンはプロモーションがものすごくうまく、単なる発明家だけなら他にもたくさん才能のある人はいたと思いますが、その発明品をセンセーショナルに世に広める腕に長けており、それによって発明品が広がり、さらに投資費用が捻出できたというのが、エジソンがここまで有名になった秘訣なのだと思います。

エジソンは発明家としてというよりも起業家として優れていたのです。

 

それに対して二コラ・テスラに関して本を読んで思ったのが、テスラは純粋な天才的な発明家だということです。

 

テスラの人となりを読んだら、なぜか統合失調症のチェス世界チャンピオンボビー・フィッシャーを思い出しました。

 

テスラは細菌恐怖障害、計算脅迫障害など、まとめて強迫性障害ですね、を患っており、天才特有の感覚が鋭敏すぎる面もあり、本を読んでいる分ではかなり生きづらそうです。過度な神経質ですね。40代の頃にはプロジェクトの挫折から鬱病にもなったそうです。

 

テスラといえば、電気のイメージがあります。

 

テスラがエジソンと比較対象にされるのも、発電機に関してエジソンが【直流モーター】を信じ、テスラが【交流モーター】を信じていたというのが出どころです。

科学的なことに関しては私はあまり理解できなかったので詳しく書けません(笑)

テスラの発明の数々は、今現在に繋がっているものがたくさんあるようですが、テスラは発明家としては天才的であれど、ビジネスマンとしての腕にはそれほど長けていなかったようで、研究費が足りないという憂き目に度々あっていたようです。

研究費が潤沢にあれば、もっと多くの発明品を世に生み出してくれたことでしょう。

交友関係は小説家マーク・トウェインや当時エジソンとの並ぶほどの発明家だったウェスティングハウス、支援者として金融王J・P・モルガンなど豪華な顔ぶれでした。生涯独身だったようです。エジソンは2度結婚しています。

 

テスラを語る時、晩年は貧しく失意の元に去ったという語られ方をするのを目にしますが、それは本人にしかわからないことです。86歳まで生き、発明に生涯を懸けたのですから、少なくとも私はその生涯に価値がなかったとは思えません。

 

エジソンやテスラの発明は今でも世の中に生き続けています。偉大な発明家に改めて感謝です。

 

知られざる天才 ニコラ・テスラ: エジソンが恐れた発明家 (平凡社新書)