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完全なオリジナルはない

2018年10月2日

アイデア続きでもうひとつ書きます。

子どもの頃、ウルボーグというベイブレードを買ったんですが、発売当時確か、持久力がすごいみたいな強みを持っていて、うろ覚えですが「5分以上?回転してる」といったようなベイブレードだったと思うんですが、実際に使ってみたら「全然無理やん」となったのを、つい最近おもちゃ屋でベイブレードを見て思い出しました。青山です。

完全なオリジナルという罠

何かアイデアを出そうというときって、何も浮かばないという人に限って、完全なオリジナルに固執しすぎている気がします。マーケターの森岡毅さんは、マーケターはアイデアを自分で生み出す必要はないと言っていますし、ダン・ケネディもビジネスのアイデアは、別の業界から持ってこいと言っています。

作曲していて恐かったこと

私がオリジナル曲を作り始めて間もない頃です。曲作りを教えてくれる先生にこんな質問を投げかけたことがあります。

 

私はそれまでずっと疑問だったのです。

そして、ずっと不安だったのです。

 

 

自分の作った曲が、誰かの曲と同じだったらどうしよう?と。

だって世の中にはこんなにも曲がたくさんあります。今この瞬間にだってたくさんの曲が生まれています。曲なんて作ろうと思えば数分で出来ます。

 

全ての曲を聴いたことがあるわけじゃないから、悪気はなくとも、誰かの曲と同じになってしまうことがあるんじゃないか?

 

私はずっとそんな不安を持ち続けていました。

 

 

それで私は、プロである先生に疑問を投げかけてみたのです。

 

「曲を作っていて、もう発表されている曲と同じような曲が出来てしまうことってないんですか?」と。

 

 

「ないと思うから大丈夫だよ」

先生の回答はそんな回答でした。今となっては理由を忘れましたが(笑)

【その1】コード進行に著作権はない

曲を作るうえで、コード進行には著作権というものがありません。コード進行というのは、伴奏のことです。ギターの話になるとよく、「Fコードが押さえられない」という言葉を聞きませんか?その「Fコード」のことをコードといい、何本もの指を駆使して弦を押さえ、ジャーンといくつかの音を同時に鳴らすものです。コード進行というのは、そのFコードから次はCコードにうつるといった一連の流れのことです。

Fコード→Gコード→Cコード

この流れがコード進行(伴奏)です。

これに思いついたままの歌詞とメロディをつけていくと曲が出来上がります。

 

メロディは鼻歌でもなんでも構いません。ふふふーんみたいな鼻歌は誰でも歌えると思いますが、その鼻歌にコード進行をプラスすれば曲ができます。そうです。驚くほど簡単に曲は作れます。

 

【伴奏】Fコード→Gコード→Cコード

【歌詞】青空を見上げればー

こんなニュアンスです(笑)

 

話は戻りまして、この伴奏ですが、数に限りがあります。ここからは少し音楽理論的な話になりまして、私も詳しくないので、簡単にご説明させていただくと、コード進行というものには一定のルールがありまして、あるコードは、基本的にはあるコードにしか進行できません。※あくまでも基本的にはです。

 

例えば、キーがCだとすると、

Cコードの後はGコードにしか進めないというちょっとしたルールがあります。なぜかというと、他のコードに進んでしまうと、なんか気持ち悪いんですね(笑)

 

おでんの大根にからしじゃなくて、マヨネーズみたいな

湯豆腐にポン酢じゃなくて焼肉のタレみたいな

 

 

やばい頭混乱してきた。この辺にしておきましょう。

 

皆おでんの大根にはからしをつけて、湯豆腐はポン酢で食べたいのです。そして、例えばテレビで見ている視聴者も、独特な食べ方をするよりも、正統派の食べ方が、見ていて気持ち良いのです。

 

とにかくそんなルールがあり、コード進行には限りがあるため、世の中には同じコード進行の曲がたくさんあります。ビートルズの曲のコード進行と同じ曲なんて世界にたくさんあります。

 

ここまででコード進行に著作権はないという話は終わります。つまりマーケター的に言えば、ヒット曲のコード進行を利用しろということになります。

【その2】メロディは無限にある

次にメロディです。先生が同じ曲にならないから大丈夫と言ったのは、このメロディがあるからです。コード進行には限りがありますが、メロディには限りがありません。厳密にはありますが、その組み合わせはものすごい数です。部分部分で似てる曲はたくさんありますが、1曲(Aメロ、Bメロ、サビ)3分程度の曲を作れば全く同じものが生まれる確率は限りなく低くなります。

実際にはコードに合うようなメロディの縛りや歌詞(メロディに合う言葉)の縛りによって、似てしまう曲が存在するのは事実です。発表されている曲の膨大さや、発表せずに素人がライブなどだけでやっている曲を全て厳密に聴き比べたら「そっくりやん」という曲はたくさんあると思いますけどね。たまにパクリ疑惑があがっている曲が、本当にパクリなのかそれともたまたま似てしまったのかは正直わかりません。「名曲生まれた!」とエジソンばりに閃いても、「それあの曲に似てない?」と誰かに言われて、数日前にたまたまちょっと聴いた曲のメロディと一緒だったなんてことはあることです。

まとめ

ここまで来て、そろそろまとめに入りたいと思います。かつての私は、「同じ曲にならないから大丈夫」と言われ安心していたのですが、今はもうかつての私とは解釈が異なります。

今回の記事のタイトルが『完全なオリジナルはない』ですからね。

 

ここまでをまとめると、作曲に関しては、

 

コード進行には限りがあるためオリジナルでなくてもよい。

メロディはほぼ無限に近い組み合わせがあるのでオリジナルを作れる。

おでんの大根にはからしが一番合う。

 

となります。

いや、3番目は主旨変わってくるんで今回はひとまず抜きましょう。

 

問題はこの部分です。

メロディはほぼ無限に近い組み合わせがあるのでオリジナルを作れる。

 

ほぼ無限に組み合わせがあるため、本来であれば限りなくメロディを作り出せるはずです。けど問題は、そのメロディを生み出しているのが、人間の記憶だという点です。

もしもものすごく優秀なロボットににメロディを生み出してもらえれば、一瞬も被らない曲が無数に生み出せるでしょう。けれども人間ではそうはいきません。人間が何かを生み出すとき、それは人間の記憶の中から生み出されます。今まで学んできたこと、経験してきたこと、音楽で言えば、今まで聴いてきた曲の中からそれは生まれるのです。

 

つまり今まで聴いてきた膨大な曲の部分できな組み合わせが、出てきているの過ぎないのです。そのため、誰かが作った曲は、その誰かがそれまでに聴いてきた膨大な曲の組み合わせ(パクリ)ということになります。

 

私がこうして書いているブログの内容も語り口調も、私がこれまでに読んできたたくさんの本や聞いてきた話などの組み合わせに過ぎません。私たちが人間である以上、そこから逃れることはできません。完全なオリジナルに固執する必要はないのです。アイデアは気楽に人前に出しましょう。

 

私たち人間は、完全はオリジナルを生み出すことは不可能なのです。

ビジネスへの応用

はい、ようやくここまでたどり着きました。ではこれをどうビジネスに応用するかです。

 

まずわかりやすいものから言えば、

 

①自ら選択して影響を受けに行けということです。

私たちは悲しきかな、どうやらどんなことにでも影響を受けてしまうようです。でしたら良い影響を受ける必要があります。自分が書くことや話すことは、過去の誰かの言葉の組み合わせなのですから、成功したければ、必ず、

 

一流を頭の中に送り続けなければなりません。

 

そして、もう一つ得られる教訓は、

 

②実証されている正しい戦略に自分の戦術を組み合わせろということです。

戦略というのは、作曲でいうところのコード進行です。誰でも使えるものです。誰にでも使えるといっても、どんなものでも良いというわけではありません。ビジネスで言えば、その業界の一流が使っている戦略を頂くのです。

ただ頂いただけでは、意味がありません。人は同じものには興味がないからです。もしもあなたと同じことをやっていて、あなたよりも価値を提供している人がいたら、顧客はどちらを選ぶと思いますか?

 

もしも好きな女性が花が好きと聞いて、あなたはライバルを真似て彼女に花を贈ります。でももしも、ライバルの花があなたのものより一本多かったらどうします?ライバルの花のほうがあなたのものより高価だったらどうします?

 

私だったらキャンディーブーケを贈るかもしれません。もっと言うと、この場合の戦略はプレゼントするです。だから花に固執する必要はありません。

 

プレゼントするというライバルの戦略を頂いて、戦術はあなたのオリジナルで勝負するのです。ほぼ無限に存在するメロディを思い出してください。

 

この方法に従えば、大きな失敗をせずにオリジナルが生み出せます。